ジョギングする人のための医学-コレステロール

7/21/2010

先日受診した人間ドックの結果は、まだ出ていませんが、結果が出る前に色々整理することにしまいた。

まず第一回はコレステロールです。

コレステロールが多すぎると心筋梗塞の原因になると言われています。

血液中のコレステロールは血液に溶けないので、タンパク質と結合して「リポたんぱく」という粒の形で血液中を流れます。リポたんぱくは大きさや比重の違ういくつかの種類に分けられますが、HDLコレステロールとLDLコレステロールがこの代表的なものです。

比重の低いLDLコレステロールは肝臓から他の臓器にコレステロールを運ぶ役目をしますが、多すぎると動脈硬化の原因となるので「悪玉コレステロール」と言われています。
これとは反対に比重の重いHDLコレステロールは血管壁などに付着する余分なコレステロールを包み込んで肝臓に戻す働きをするので「善玉コレステロール」と呼ばれています。
ランニングの効果は、中性脂肪の減少とHDLコレステロールの増加に現れてきます。現在のところ、総コレステロールとLDLコレステロールについては運動によって変化がないと言われています。

自分の場合、ジョギングを始める前の年の測定値とジョギングを始めた年の測定値との間に次のような変化が生じました(単位はmg/dl)。

総コレステロール    214→203  ▲11  
中性脂肪       209→ 92 ▲117
HDLコレステロール    49→55    +6
LDLコレステロール 124→128    +4

血液中の脂肪の基準値は諸説ありますが、以下が代表的な基準値です。
血液中の脂肪の基準値(mg/dl)
総コレステロール 160~220
中性脂肪      40~150
LDLコレステロール 140以下
HDLコレステロール 40~60
LDLコレステロールの値は
(総コレステロール)-(HDLコレステロール)-(中性脂肪×1/5)
という計算式で算出できます。

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