ジョギングする人のための医学-足底腱膜(筋膜)炎

7/26/2010

程度の差こそあれ、膝痛同様、多くの方が経験されたことがあると思います。

かかとの踵骨(しょうこつ)と足の指の付け根にある骨をつなぐ扇状の膜を足底腱膜(けんまく)といい、そのかかと部分が炎症を起こした状態を「足底筋膜炎」または「足底腱膜炎」といいます。

足底腱膜は踵骨を挟んでアキレス腱とバランスを取りながら、弓なりに反っている土踏まずの部分の骨を弦のように伸縮して支えるとともに、踵骨のクッションになっています。

炎症の原因は、肥満や長時間の立ち仕事、運動などによる酷使に加え、老化などでアキレス腱が硬くなると踵骨が引っ張られて腱膜が常に緊張した状態となり、炎症が起きます。

起床後の一歩目が痛く、時間とともに軽くなるのが典型的症状です。踵骨の一部がとげ状に変形することもありますが、症状の軽重とは無関係です。

痛みは薬や湿布、注射で一時的に抑えることができますが、治療薬はありません。

効果的治療方法は
■足を冷水に浸したり、氷で冷やす(アイシング)
■足の裏からふくらはぎにかけてをよくマッサージする。
(足底筋から下腿三頭筋のハリを緩めていく)
■ふくらはぎのストレッチをしっかり行う。
■足の裏の下に濡れタオルを敷き、その濡れタオルを足の指で掴む(タオルギャザー)。
回数は、左右20回程度。
■ゴルフボールを踏み転がす。
が挙げられます。

私の場合、 左足の踵骨の一部がとげ状に変形したことがあります。ジョギングを始めて間もないのにシューズのクッション性を重視しなかったことが原因で、早速Nike Air Pagasusを購入しました。

また、ヒールにクッションを敷きました。

完治するのに2ヶ月かかりましたが、その後は再発していません。

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